July 12, 2005

70年代のクラプトン 〜 二人のコーラス嬢の存在


Crossroads 2: Live In The Seventies

今日は、70年代のクラプトンの音楽性について検証してみようと思う。最も判りやすいCDが、写真のこれですね!なんと、70年代のライブ音源を4枚組にまとめたボックスセット。

私の印象としては、70年代のクラプトンは、レイドバック、長尺のブルーズギターソロという第1印象。クリーム、デレク&ドミノス時代の楽曲の華やかさ、ギターの艶やかさ、あるいは、20世紀末のポップな印象とは対照的に、じみいーな、とても地味な印象があるのが、この70年代。。。。。

はっきり言って、私のクラプトン遍歴の中で、ポッカリと抜け落ちている感が否めない、そんな時代なんですね。何枚かあったこの頃のオリジナル盤も、全て売却したくらいです!!実は。。。そのぐらい、私にとってみるとつまらなかった。。。

で、今、所有しているのは、このボックスと、やはりこの頃の海賊ライブ版が2枚。下記写真。

3453a355.JPG

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この海賊のうち、右側のライブ盤については、このブログでもお伝えしました。この時にも、お話ししましたが、この頃のクラプトンバンドのとても特徴的なのが、やはり、Marcy Levy(マーシー・レヴィ)とYvonne Elliman(イヴォンヌ・エリマン)というコーラス嬢の存在だ。この頃のクラプトン、ボーカルの力弱さが否めない。そのためなのか、この2人のバッキングボーカルに、リードをとらせている曲が、随所に出てくる。

例えば、冒頭の4枚組でいうと、1枚目の、Get Ready, Can't find my way home, Presense Of The Lord、ではイヴォンヌが、3枚目の、Stormy Monday , The Coreでは、マーシーが、さらに、デレク時代の名曲、Tell The Truthでは、3人が交互にリードボーカルをとる。

このクラプトンが、バックメンバーにボーカルを任せるのが、上記の海賊盤では、もっと顕著に表れている。左側の75年のライブ音源では、461 Ocean Boulevard [Deluxe Edition]に収録された、Mainline Floridaというダンサブルなナンバーでは、なんと、サイドギター、ジョージ・テリーがリードボーカルをとる。

さらに、冒頭の4枚組の3枚目以降は、イヴォンヌがいなくなり、マーシー一人でのコーラス態勢になるのだが、Knockin' on heavens door , Cocaine , Mean Old Frisco,といった曲で、ブルーズハープを演奏!!これが、また実にイナたいプレイなんですね。。。

まあ、この人、Lay Down Sally 等でクラプトンと作曲にも関わっているので、いかに、この頃のバッキングボーカル陣2人が、クラプトンのプロダクトに深く関係しているかも如実にわかるわけです。

そして、この3点のライブ音源を聴き比べて、とても面白いのが、Can't Find My Way Home という、ブライド・フェイス時代の楽曲。
下記写真。

Blind Faith (Rmst)

オリジナルでは、リードボーカルはスティーブ・ウィンウッド。ファルセットボイスで全編徹していますね!!しかも、この曲は彼の自作自演に近い。2本鳴っているガットギターも、1本はウィンウッド、しかも、オブリ等の目立つ方のプレイを、ウィンウッドが弾いているようだ。なので、この曲、そもそもからしてクラプトンが主役な、楽曲ではないんですね。

それで、この70年代のライブ音源3点を聴き比べると、面白いのが、この曲のアレンジなんですね。

一番古いのが、冒頭のボックス。この曲、1枚目の4曲目にトラック。74年7月の音源ですね。この頃は、まだ、イヴォンヌ1人でマーシーはいなかった。そして、イヴォンヌのリードボーカルで、最初から、全編、クラプトンはバッキングボーカルでハモリを入れています。

で、これが、海賊盤左側のCDの1枚目5曲目にトラックされたバージョン(こちらは、75年8月)になると、マーシーが加入、しかも、のっそりとしたテンポに落としてある。このバージョンでは、間奏でマーシーがハープソロをプレイ。クラプトンは、2コーラス目のサビからハモリを入れてきます。

さらにさらに、、、これが、右側の海賊音源のバージョン(76年11月)になると、、、、クラプトン、全く、唄わなくなっています!!(笑)

まあ、どういう経緯でこのようにアレンジが移り変わっていったのか判りませんが、当時のクラプトンがあれこれ考えて、ショウをプロダクトしていた事が窺い知れて面白いですね。

最も、現在のクラプトンも、ネイザン・イースト(b)にリードボーカルを任せたりしている辺り、あんましスタンスは変わっていないのかもしれませんが、この70年代については、何か、ボーカルの聴かせ方について、とても試行錯誤を繰り返していた、その中で、彼女達2人のバッキングボーカルが果たした役割は、あまりにも大きかったような気がします。

その後、イヴォンヌはクラプトンバンドを抜け、ソロ活動をスタート。サタデイナイト・フィーバー等のディスコチューンでお馴染みのアーティストになる。下記写真。


The Collection

一方、マーシー・レヴィもMarcella Detroit(マーセラ・デトロイト)と名前を変え、下記のCDでデビュー。


Jewel
作曲に演奏と、マルチな才能を発揮しているようだ!!こちらも要チェックですね!!


素晴らしい、2人のバッキングボーカルでした!!


Crossroads 2: Live In The Seventies
<このボックスセットのブルージー評定>
イナたさ     ★★★☆☆
オリジナリティ  ★★☆☆☆
DEEP度      ★★☆☆☆
インパクト度   ★★☆☆☆
哀愁度      ★★☆☆☆
アルコール相性度 ★☆☆☆☆
総合評定     ★★☆☆☆ 2点

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トラックバック一覧

1. Crossroads 2: Live In The Seventies  [ 1-kakaku.com ]   January 12, 2007 02:21
1988年にリリースされたボックス・セット『クロスローズ』に続く第2弾は、70年代の未発表ライヴ音源を中心とした4枚組。「いとしのレイラ」「ワンダフル・トゥナイト」「コカイン」などのヒット曲、「ランブリン・オン・マイ・マインド」「アイサイト・トゥ・ザ・ブライン...

コメント一覧

1. Posted by 焚火音楽亭 準備室    July 13, 2005 10:03
唄えないクラプトンはたぶん薬のせいでしょうね。
サンタナも二ールショーンにギター弾かせたし、マイケルシェンカーもそうだ。
ということは口パクで唄っている日本の歌手はみんな薬漬けなのでしょうか?
2. Posted by bluesman    July 13, 2005 22:41
焚火音楽亭 さん

コメントありがとうございます!!
そうですね。この頃のクラプトンは、薬中というか、アル中だったことは有名ですね。

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本名・古田将幸(ふるた まさゆき)
1973年1月。千葉県鎌ヶ谷市くぬぎ山出身。
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