April 02, 2006

Layla  4

Layla and Other Assorted Love Songs
さて、久しぶりに、クラプトンの事を書きましょう。。しかも、ここでは、直球も直球、彼の代表作、“レイラ”であります。ちょうど、目指せ! クラプトン全曲レビューでお馴染み、ジェイ加藤さんも、このアルバムの楽曲について、エントリされているので、トラックバックをかけたいと思います。

さて、このアルバム、いわゆる、クラプトンにとってみれば、クリーム時代とは異なり、いわゆる、レイドバック時代の幕開けを象徴させる、そんな代表作の一つですね。。。。

いろんな見解がこのアルバムには、語られている。。。ほんとに、いろんな講釈を35年以上もの間されてきたと思います。

このアルバムでは、ほんとうにクラプトンの自作曲がちりばめていて、まさに、クラプトンのソロという意味では、初めての作品といえるのでしょうが、、、


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実は、クラプトン以外の隠れたヒーロー達が、活躍しているアルバムとも言えます。。。

まず、スカイドッグと名を馳せた、デュアン・オールマンの存在。。彼の粘着質なスライドワークは、奇跡に近いし、さらに、レイラの共作者、ジム・ゴードンの、重たいドラムス、、、そして、クラプトンの枯れたボーカルスタイルと双璧をなす、ボーカル&キーボーディスト、ソングライター、ボビー・ホイットロックの存在も見逃せません。。。

実は、堅実に裏方に徹しているのは、既に他界している、ベーシスト、カール・レイドルだけのような気もしますね。。。。堅実なベースプレイです。

このアルバムのハイライトは、もちろん、“いとしのレイラ”であることは言うまでもありませんが、実は、Why Does Love Got to Be So Sad?という、激しい、ギター&ボーカルナンバーも見逃せません・・・

この曲、情熱溢れる、コードプレイから入って、すぐに、ボーカルと絡み付く、オビリガード&リードプレイが、とても心地いい、そんなナンバー。。。私は、このリードギターは、あまりにもメリハリの良さから、クラプトンではなく、デュアン・オールマンのプレイと信じて疑わなかった・・・

ところが、ここ近年になって、レコードコレクターズの解説によると、実は、クラプトンがプレイしているということが判明しました。しかも、間奏で、ツインリード体制に展開して行くのですが、これは、2つのリードプレイ共に、クラプトンによるものらしいのです・・・・

そして、あおり立てる、ゴードンの激しいドラムス、さらに、ソウルフルな、ホイットロックのコーラスワーク。。。。

この曲では、クラプトンよりも、バックの3人、オールマン、ゴードン、ホイットロックが、とてもいい仕事しているなあって、つくづく思っていたのですが、実は、オールマンは不在だったのです!!!

ツインリードのパートも、後半から絡んで来る、クラプトンが、なんとか、ファーストリードの、私がオールマンと勘違いしていた、ギタープレイに、そのヒートアップしたテンションに追いつこうとするが、ますます、ファーストのリードギターが、燃え上がり、及ばずに終って行く様が、劇的なギターバトルを演出しているなあって、思っていたのですが、、、、
実は、このツインリードは、クラプトン独りの、オーバーダビングだったようです・・・・

さらに、このアルバムの神秘性を確実なものとしているのが、ミキシングの適当さといいますかね・・・

なんだか、右なのか、左なのか、前か後ろか。。。。各パートが分離し切れていない、混沌としたミックス。。。さらに、音質も、モコモコ気味なのが、細かいパート区別を判明させない、なんともいえない世界を醸し出しています。。。。

ボーカルすらも、あまんりにも混沌としていて、クラプトンとホイットロックの区別が分からない箇所もあります!!!

このアルバムが歴史的名盤とされたのは、発売から大分経ってからの事なのでしょう。。。ヒットチャートもそこそこ、そして、クラプトンのファンからしてみれば、まだまだ、クリームの夢物語から醒めておらず、なんとも、困惑した、内容に聴こえたのは、仕方のない事かも知れません。。。。

未だに、快心の作品とも思えないところもあるかもしれません。。。。それは、メンバーの死(オールマンとレイドル)や、不祥事(母親殺しで服役中のゴードン)という、外的要素も加わっているような感じでしょうか・・・・

先日、スカパーのテレビ番組、BBCのジュールズ・ホランド(p)の番組のゲストで、アメリカから、ボビー・ホイットロックがやって来て、グランドピアノでアダルティーな弾き語りを披露していました。。。

そして、番組の最後、クラプトンが加わり、このLAYLAの名曲、Bell Bottom Bluesを、ホイットロックのリードボーカル、クラプトンのバッキングボーカルという形で演奏していました。。。

彼ら2人の共演は、あんまし知られていませんが、歴史的バンドのフロントマン2人による、とても濃厚な、大人の音楽に、思わず私も酔いしれてしまった事は事実です。。。。

クリーム再結成は、オリジナルメンバーが、存命中であるのが幸いして、これからも、繰り返されるのかも知れません。。。
でも、この、名作を生んだ、デレク&ドミノズについては、もう、この2人しか、残っていないのですね・・・

ちょっと長文になってしまいましたが、私の音楽人生で、とても大事なアルバムですので、いろいろと語らせていただきました・・・・



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トラックバック一覧

1. Why Does Love Got To Be So Sad? ( 恋は悲しきもの ) / Derek & The Dominos  [ 目指せ! クラプトン全曲レビュー ]   April 18, 2006 17:34
以前ライヴ・バージョンについて記事を書いたが、今回はスタジオ・バージョンのこと。 となるとやはり焦点はギター・ソロのオーバーダブについてだろう。曲がはじまってすぐ左から聞こえてきて、間奏のソロで飛ばしまくる元気のいいファースト・リードはエリックか、デュア....
2. Derek And The Dominos / Layla And Other Assorted Love Song ('70)  [ There's One In Every Crowd ]   April 18, 2006 22:20
デレク&ザ・ドミノス 『いとしのレイラ』 既に多くの方達がコメントされているこのアルバムを前にすると、何を書こうか構えてしまいますね。 ここでは初めて聴いたときの想い??
3. ブルースマンの、ブルージーな話  [ Eric Clapton Mania ]   June 14, 2006 16:22
ここのブログも素晴らしいです! http://bluesman.livedoor.biz/archives/cat_50000839.html...
4. クリーム  [ まい・ふぇいばりっと・あるばむ ]   June 15, 2006 01:07
4 NO.00164 クリームのベストアルバム『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ〜』 コーヒーを飲む時に欠かせても、クラプトンを語る時には欠かせないクリームです。 グループ名とは違って意外と甘くなくトッツキニクイ印象が個人的にはあって、それは「愛しのレイラ」の....

コメント一覧

1. Posted by キク    April 03, 2006 00:11
以前、就職活動でレコード会社を受験した時
「あなたが好きなアルバムベスト5とその理由」という質問があり
迷うことなくNo.1に「レイラ」を書いたのを思い出しました。

今でも全ての音楽アルバムの中で、「レイラ」が僕のNo.1アルバムですね。
このアルバムに付随しているチョー個人的なイヤらしく淡い思い出などが
後押ししてるのもあり

ちなみに『トム・ダウド/いとしのレイラをミックスした男』
ってドキュメンタリー映画が、4月1日から渋谷UPLINK Xなどで
公開ですよ。
2. Posted by bluesman    April 03, 2006 00:18
5 キクさん、、コメント速かったなあ!!のっけたばかしで・・・すばらしいです。。。
ほうほう、そんな映画をやるんだああ!!これまた、素晴らしいですね!!

なんか、暗いイメージな、アルバムっていうのが、私の、このレイラに対する印象です。。。このアルバムを巡る、諸処の解説やら、講釈やらの影響が大きいんでしょうね・・・不埒な理由だと思います。

私が、このアルバムを初めて聴いたのが、1992年です。ちょうど、大学2年の始まる頃でしょかね・・・

確かに、私にとっても、人生を決める、音楽となりました・・・
3. Posted by 加藤 数学2点    April 03, 2006 01:55
このアルバムについては、語りつくされている感もあるなか、
果敢にチャレンジした古田に、まず敬意を表しとく。

M13「レイラ」でクライマックスを迎えるため、
綿密に構成されているように思わせつつ、
あの当時のクラプトンがそんな戦略家とも思えず、
実際、「レイラ」のピアノソロは気まぐれにパクったらしいし、
結局のところ、気まぐれでこんなアルバムができてしまう奇跡に
凡人であるオレは感動してしまうのだろうな・・・

現在、このアルバムをいちばん聴いてほしいのは、
アルマーニ着てロレックスの広告塔やってるクラプトン自身。
4. Posted by bluesman    April 03, 2006 02:03
5 加藤 

お前も、速いコメントありがとう。。。
まあ、俺も、即効コメントしているが!!

レイラのピアノソロは、紛れもなく、ドラムスのジム・ゴードンによる、自作自演のパート。。。なので、レイラの共作者としてクレジットされているわけだ・・・

確かに、気まぐれに創ったアルバムであることは確かなのだろう・・

逆説的に言えば、、、、、


気まぐれに創らなければ、音楽的傑作は、生まれないのだと思う。。。計算されつくされた作品に、なんの面白みがあるのだろう・・・そこに、音楽のマジックは潜んでいるのだと思う。

今、俺は、音楽を生業にして生きているのだが、やはり、この真実だけは、心に秘めて、仕事をしていきたいと思う。
そう、ビジネス的な戦略で、音楽は作れないのだと、俺は思うのだよ!!
5. Posted by ジェイ加藤    April 03, 2006 10:12
TBありがとございます!
マジすか!『Why Does〜』のファーストリードはぼくもデュアンだと
思ってました。さっそく聞き返してみます!
6. Posted by bluesman    April 03, 2006 11:06
5 ジェイ加藤さん

コメントありがとうございます。TB失礼いたしました。
そうなんです!!私も、この事実は、ビックリしました。。。

この事実については、2000年8月号に出された、レコード・コレクターズに掲載されています。この時の特集が、デレク&ザ・ドミノズでした。

そして、42頁〜47頁に、『いとしのレイラ』全曲ガイドというコーナーがあり、“Why Dose 〜”については、44頁に、このツインリード秘話が載っています。

この事が本当なのであれば、クラプトンの見事な演出(まあ、奇跡の演奏なのかもしれませんが・・・)といえるのではないでしょうか?!
7. Posted by ジェイ加藤    April 18, 2006 17:41
お世話になってます。
レココレ読みました!
確かにクラプトンな感じにも思えてきたのですが、
結局結論がだせず、記事にしてみたのでTBさせていただきました。
8. Posted by ocean    April 18, 2006 22:20
はじめまして。oceanと申します。
ジェイ加藤さんのところからやってまいりました (ジェイ加藤さんにはいつもお世話になっております)
「恋は悲しきもの」のソロの件。僕も長らくデュエインのものだと思っていたのですが、そういうことだったのですね(レココレの記事は見落としていたので、改めて読み直してみました)
クラプトン・ファンとしては胸をなで下ろしたいところですが、未だ信じがたい気持ちもあり複雑な思いもします。いずれ、クラプトン本人のコメントが出るまで待ちましょう(出ませんね?(苦笑)
お近づきの印に「レイラ」の記事をTBさせていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いします♪
9. Posted by bluesman    April 19, 2006 15:56
5 ジェイ加藤さん
oceanさん

コメント&トラバありがとうございます!!
ますます、深まる、この曲の第1ソロといった感じになってきましたね!!興味深いです。

確かに、このホットテンションなフレイズは、クラプトンのものとは異質な匂いを感じますよね・・・私も、ここ10年ぐらいは、デュエインのものと思ってましたしね・・・

真相はいかに、、、これからも探求してみましょうね!!

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Profile
bluesman
本名・古田将幸(ふるた まさゆき)
1973年1月。千葉県鎌ヶ谷市くぬぎ山出身。
35歳。
ブルースハーピスト&ベーシスト。

三線と三味線も少々やりますが、専ら販売に従事しております。。。

(株)ブルーズマン・ジャパン代表取締役。
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