June 06, 2006
傷だらけの天才ハーピスト
ヘイト・トゥ・シー・ユー・ゴー+2さて、久しぶりに、ブルーズレヴューでも参りましょう。私も、この人の作品は、ベスト盤だけしか所有しておらず、他のものには手をつけたくても、なかなか手をつけられない、そんな畏れ多さを感じていたのですが、この前の日曜日に、新宿のタワーレコードで入手。。。
ご存知、ウォルター・ジェイコブこと、リトル・ウォルターのアルバムであります。
ジャケットからして、この人の人生を物語っている。おでこにある、まるで、漫画にでも出てくるかのような、そんな大きな傷跡。そして、明らかに酔っ払っているか、あるいは、ラリっているであろう目つき。。。人を挑発するような、そんな面持ちですね。。。。
この人、1968年に既に他界。死因は、ジャコ・パストリアス等と同じく、ストリートファイト、つまり喧嘩による致命傷によるものらしい。
天才である人は、短命であるべきとは、けして思いたくはないが、彼の場合、伝説的なアンプファイドハープで、シカゴブルーズを支配してしまった、そして、映像などもほとんど残っていないブルーズマンなので、ロバート・ジョンスンと同じように、とても神秘的なベールに包まれたブルーズマンでありますね。。。。
さて、問題の中身は・・・・
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私が、このCDを購入したのは、何を隠そう、14曲目にトラックされた、key To The Highwayというスタンダードナンバーが聴きたかったからなんです。この曲は、戦前のカントリーブルーズマン、ビッグ・ビル・ブルーンジーのヒットナンバー。通常のブルーズとは違い、8小節で1コーラスが展開される、とても小粋なナンバーなんです。近年では、クラプトンが、武道館公演の際、オープニングのナンバーとして、自ら1人の弾き語りで、この曲を披露していたのもとても記憶に新しいところであります。
さて、この曲から聴き始めてしまったので、この曲のことからいきましょう。。。
まず、単純に、素晴らしい!!
妙にサステインのない、スライドギターをプレイしているのは、ウォルターの親分である、マディ・ウォーターズ。そして、なんといっても、このジャジーなナンバーに、キラキラ絡みつく、オーティス・スパンのピアノがとても心地いいです。この曲が、このアルバム中、もっともイナタい雰囲気を出していますね!!実は・・・
そして、1曲目から通して聴いてみると、とてもブルーズのアルバムとは思えないほど、いろんな前衛的な試みがなされているような気がします。
1コードで唄をまわしたと思ったら、強烈なウォルターのアンプリファイドハープで、3コードのソロが始まったり、ボ・ディドリーがジャングルビートサウンドでバッキングした曲に、見事に、ウォルターのハープが全快で鳴らされていたり、、、、
結構、いわゆる、シカゴのドがつくようなブルーズアルバムでないことが聴いてわかりますね。。。
このリトル・ウォルターという人。ルイジアナ出身で、12歳の時には、既にプロのハーモニカプレイヤーとして、南部中で有名になっていたという・・・さらには、このときも、リクエストに応じて、ブルーズだけでなく、ジャズやポルカ、さらにはワルツなんかも吹いていたようなので、基本的に、ブルーズオンリーのプレイヤーとは、一線を画すところがあるのかもしれませんね・・・・
この人のハープの音は、ほんとに、奇跡的です!
もう1人のシカゴハーピストの雄、サニー・ボーイ・ウィリアムスンの場合、ハンドビブラートや、スロートビブラート、さらには、ベンド一つにとっても、そのテクニックで、いかにもブルージーな、イナタい演出を真骨頂にしている雰囲気があるが、このウォルターの凄みは、一発の音色のキレの良さ・・・・これが、とても天才的な部分ですね!!
8曲目の、Mellow Down Easy なんかでは、ひたすら、1コードのリフをバンドが刻み、ウォルターの素朴なブルーヴォイスが、ふつふつと歌っているのです、途中で、ぐさりと、ハープが切り込んできて、通常の12小節にブルーズ展開、このときの、スピード感溢れる、ハーモニカプレイは、ほんとに真似できないですね!!圧倒的な切れ味と、そして、粘り気を持ったサウンド、さらにフレージングがあっという間に展開されていく、、、、
彼が、酒、麻薬、女におぼれ、喧嘩で命を落とさなければ、その後のブルーズシーン、ロックシーン、さらには、音楽シーンそのものが変わっていたかもしれません。。。このブルーズハープというマイノリティーな楽器も、ひょっとしたらエレキギターのように発展して、いろんなジャンルで活躍していたのかもしれませんね。。。
そんなことを、空想させるにあまりある、とてもバラエティーな音楽に溢れる、そんな50年前の音源集であります!
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妙にサステインのない、スライドギターをプレイしているのは、ウォルターの親分である、マディ・ウォーターズ。そして、なんといっても、このジャジーなナンバーに、キラキラ絡みつく、オーティス・スパンのピアノがとても心地いいです。この曲が、このアルバム中、もっともイナタい雰囲気を出していますね!!実は・・・
そして、1曲目から通して聴いてみると、とてもブルーズのアルバムとは思えないほど、いろんな前衛的な試みがなされているような気がします。
1コードで唄をまわしたと思ったら、強烈なウォルターのアンプリファイドハープで、3コードのソロが始まったり、ボ・ディドリーがジャングルビートサウンドでバッキングした曲に、見事に、ウォルターのハープが全快で鳴らされていたり、、、、
結構、いわゆる、シカゴのドがつくようなブルーズアルバムでないことが聴いてわかりますね。。。
このリトル・ウォルターという人。ルイジアナ出身で、12歳の時には、既にプロのハーモニカプレイヤーとして、南部中で有名になっていたという・・・さらには、このときも、リクエストに応じて、ブルーズだけでなく、ジャズやポルカ、さらにはワルツなんかも吹いていたようなので、基本的に、ブルーズオンリーのプレイヤーとは、一線を画すところがあるのかもしれませんね・・・・
この人のハープの音は、ほんとに、奇跡的です!
もう1人のシカゴハーピストの雄、サニー・ボーイ・ウィリアムスンの場合、ハンドビブラートや、スロートビブラート、さらには、ベンド一つにとっても、そのテクニックで、いかにもブルージーな、イナタい演出を真骨頂にしている雰囲気があるが、このウォルターの凄みは、一発の音色のキレの良さ・・・・これが、とても天才的な部分ですね!!
8曲目の、Mellow Down Easy なんかでは、ひたすら、1コードのリフをバンドが刻み、ウォルターの素朴なブルーヴォイスが、ふつふつと歌っているのです、途中で、ぐさりと、ハープが切り込んできて、通常の12小節にブルーズ展開、このときの、スピード感溢れる、ハーモニカプレイは、ほんとに真似できないですね!!圧倒的な切れ味と、そして、粘り気を持ったサウンド、さらにフレージングがあっという間に展開されていく、、、、
彼が、酒、麻薬、女におぼれ、喧嘩で命を落とさなければ、その後のブルーズシーン、ロックシーン、さらには、音楽シーンそのものが変わっていたかもしれません。。。このブルーズハープというマイノリティーな楽器も、ひょっとしたらエレキギターのように発展して、いろんなジャンルで活躍していたのかもしれませんね。。。
そんなことを、空想させるにあまりある、とてもバラエティーな音楽に溢れる、そんな50年前の音源集であります!
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