January 03, 2007
ラジオのように
ラジオのようにこのアルバムは、前々から気になっていたCDのひとつ。オーマガトキさんのカタログに掲載されていながらも、仕入れることはなかったのですが、知り合いから、実は、このブリジット・フォンティーヌというシャンソン歌手の代表作であり、さらには、シャンソン界の大名盤ということで教えてもらっていたのです。
シャンソンという音楽は、これまで私もほとんど触れたこともなかったので、ここはひとつ勉強してみたいと思い、年末に購入して、聴いてみました。
しかしながら、この音楽は、私のイメージしていたシャンソンとは全く違う、極めてプログレッシブな音楽。これは、凄いです!!
バックは、アート・アンサンブル・オブ・シカゴの、前衛ジャズ。
1曲目の、アルバムタイトル曲では、ドカスカと打ち鳴らされる太鼓に、ウッドベースのループされたフレイズ、、、
ここに、管楽器2,3本が、時折、テーマのようなメロディをならしているのですが、フォンティーヌの歌が、きわめて自由すぎる!!
ボソボソと、フランス語特有な語りを始めたかと思うと、突然、かすれたファルセットボイスで、囁くように歌い始める・・・・
ギターや鍵盤等のコード楽器が鳴らされていないので、とても自由で、緊迫感のある音楽であります!!
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いやいや、聴いていない名盤が、まだまだたくさんあるなあと、つねづね思い知らされるもんです。。。。。
こういう見知らぬ音楽を聴いて、一発で気に入ってしまう私の感性は、まだまだ何か、新しい音楽を求めていると実感できて、自分の音楽観について可能性を見出せることがわかるので、とてもモチベーションがあがるわけです。
特に、このCDでヒントになったのは、コード楽器に縛られない音楽的なアイデアといいましょうか・・・このような解説をしてしまうと、このCDの魅力も一気にトーンダウンさせてしまうことになるので、あんましこのような事は言いたくないのですが、私の場合、ハープや三味線、ベースといった、いわゆる単音楽器を主にプレイするので、コードなんか無くても、音楽は、かくも豊かなものになるのだと、、、あらためて実感するわけです。。。。
もちろん、1曲目以降も、実験的な音楽観に満ち溢れていて、素晴らしいのですが、なんといっても、鳴らされている音は圧倒的に少ないながらも、これだけの妖艶さを、表現しつくしている、この“ラジオのように”という楽曲は、現代の過剰にアレンジされた音楽に対して、時を越えて語りかけてきているように思えます。
もっと、聴き込んでいきたい、そんな名盤です。
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