May 04, 2007
箱崎ジャンクション
箱崎ジャンクション5月3日憲法記念日。
この日は、ここ2週間の仕事疲れもあったので、オフの日とさせていただいた。外は連休中申し分のない晴天。
家中の窓を開けて、久しぶりに風を通した感じ。。。
その我が家の窓の外、隅田川の向こう側に見える、箱崎ジャンクション。
今回のエントリーでは、久しぶりに、この箱崎が舞台となっている藤沢周の小説を、一気に読んでみたので、この書評等を書いてみようと思う。
この小説は、うちの義母が、ラジオで紹介されていたから、まさゆきさん、読んでみたらと、手渡してくれたもの。近所が舞台となっており、義母も興味が湧いたのだろう。。。自分では読まずに、私に読ませて後で感想をということ。。。
藤沢周の作品は、今から10年ほど前に、確か芥川賞を受賞した、“ブエノスアイレス午前零時”という作品を読んだことがある。
ブエノスアイレス午前零時この作品も、痴呆に陥った、老婆の、淑女心を情感たっぷりに描写した作品ながらも、なんとなく、精神的な痛恨を抱かさせるような小説だったと覚えている。
この“箱崎ジャンクション”も、、、、
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漂っている物語は、とても重たかった。
リストラされた30前半の男性が、鬱病に苛まれながら、タクシードライバーを勤める。妻とは別居中で、そんな男の悲しさを、箱崎ジャンクションの朝の渋滞の中、薬を飲んで惰眠をふけこむという、なんとも疲労感を際立たせるようなシーンの連続。
やがて、主人公は自らと境遇の似た別のタクシードライバーと接近して、タクシーを乗り換え、お互いなりすましながら不思議な展開へと堕ちていく。。。
この二人のタクシー運転手が、30前半の設定というところながら、世間を達観、厭世的な口の利き方をしているのが、とても苦しく、はたして、今の私にこんな口の利き方が出来るような、大人というか、達観しているような勇気というか、力強さというか、そんなものがあるかどうか、疑問であった。
この私も、この小説が初めて世に出された頃、やはり鬱病に苛まれ、さらには、厭世的な雰囲気でいたこともフラッシュバックしてきて、しかも、舞台が、私もほぼ毎日のように利用する、箱崎のジャンクション。
描写されている首都高速の各所のシーンが、私にとっては、本当にリアルに突き刺さってきて、ちょっと気がおかしくなりそうなほど、苦痛なところがあった。。。。
最後まで、この二人のドライバーの、言動、行動は、世の中の儚さ、切なさに対してのみ起こされるような、自暴自棄な振る舞い。。。夢も希望もなく、この小説は終わっていく。。。読み終えた後の、後味の悪さが残った・・・
幸い、現実の私には、この二人のように、家庭を崩壊させている事実がなく、そこだけが唯一の救いのように思えてきて、それでも、ひょんなきっかけから、こんな二人のように、いつか自分も堕ちていくこともあるのかもしれないと、やや不安ぶるところもある。
義母へは、どんな感想を述べようか?
けして、ハッピーな物語ではなかった。そんなことを報告することにしよう。。。
みなさんにも、なるだけ、元気なときに、読んでもらいたいと思います。
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リストラされた30前半の男性が、鬱病に苛まれながら、タクシードライバーを勤める。妻とは別居中で、そんな男の悲しさを、箱崎ジャンクションの朝の渋滞の中、薬を飲んで惰眠をふけこむという、なんとも疲労感を際立たせるようなシーンの連続。
やがて、主人公は自らと境遇の似た別のタクシードライバーと接近して、タクシーを乗り換え、お互いなりすましながら不思議な展開へと堕ちていく。。。
この二人のタクシー運転手が、30前半の設定というところながら、世間を達観、厭世的な口の利き方をしているのが、とても苦しく、はたして、今の私にこんな口の利き方が出来るような、大人というか、達観しているような勇気というか、力強さというか、そんなものがあるかどうか、疑問であった。
この私も、この小説が初めて世に出された頃、やはり鬱病に苛まれ、さらには、厭世的な雰囲気でいたこともフラッシュバックしてきて、しかも、舞台が、私もほぼ毎日のように利用する、箱崎のジャンクション。
描写されている首都高速の各所のシーンが、私にとっては、本当にリアルに突き刺さってきて、ちょっと気がおかしくなりそうなほど、苦痛なところがあった。。。。
最後まで、この二人のドライバーの、言動、行動は、世の中の儚さ、切なさに対してのみ起こされるような、自暴自棄な振る舞い。。。夢も希望もなく、この小説は終わっていく。。。読み終えた後の、後味の悪さが残った・・・
幸い、現実の私には、この二人のように、家庭を崩壊させている事実がなく、そこだけが唯一の救いのように思えてきて、それでも、ひょんなきっかけから、こんな二人のように、いつか自分も堕ちていくこともあるのかもしれないと、やや不安ぶるところもある。
義母へは、どんな感想を述べようか?
けして、ハッピーな物語ではなかった。そんなことを報告することにしよう。。。
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1. 藤沢周の「箱崎ジャンクション」を読んだ! [ とんとん・にっき ] August 02, 2007 18:29
藤沢周の作品を読むのは久しぶりです。1959年、新潟県生まれ。法政大学文学部卒業。93年「ゾーンを左に曲がれ」でデビュー。98年「ブエノスアイレス午前零時」で第119回芥川賞受賞。と、本の奥付に略歴があります。「ブエノスアイレス午前零時」はもちろん、読みました





