June 15, 2008

クラプトンの自伝

エリック・クラプトン自伝エリック・クラプトン自伝


久々のエントリーです。ここのところ、ゆっくりとブログに投稿する時間もなく、久々にレビュウを書きたいと思います。

最近も、もちろん、ずっと音楽のことだったり仕事だったりで、いろんな事をイメージしながら、日々考え生きているところではあるのですが、、、、

昨年のクラプトンの2回目のクロスロードフェスのDVDを観て、あらためて、音楽ビジネスの巧さというか、私も、音楽のビジネスで食っていこうと、生涯を決めたので、大先輩の仕事というのは本当に参考にしていきたいなあと、そう考えています。

昨年末の、ギタープレイヤー誌の特集で、この表題の自伝本の抜粋が掲載されていて、その中で、クリーム再結成当時の、クラプトンの考え方に感銘を受け、ついつい、本が出たら購入して読んでみようと思ったのです。

その、クリーム再結成時には、クラプトンは、再結成するための長いリハーサルと、極度のプレッシャーを感じながらの3日間のステージの後に、疲れをとる必要が予想されたため、長い休暇を過ごすために、クルーザーを用意しておいたことが書かれていたわけです。
このセルフマネジメントというか、たんに、私は起業以来、休みを休みとして、しっかりと取ることを恐れているところもあって、実際に、このセルフマネジメント能力について、その考え方を学びたかったというのが、この自伝本を手に取ったきっかけでした。

もともと、クラプトンの音楽に接して、20歳過ぎでバンドをはじめ、楽器屋さんにも就職し、そして、いまだに音楽の仕事に固執している私にとっては、クラプトンという存在は、初期のころは、ギターやバンドの音楽の先生であり、そして、ブルーズミュージックの教師でもあり、そして、30を超えた今の私にとっては、音楽ビジネスに携わる者にとってのモデルケースなのではないかと、私には思えてきたところもあったのです。




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実際に購入した後、分厚い書籍でありましたが、2日で読み終えてしまったのですが。。。

実際読んでみて、その内容を総括すると、あまりにも愕然としてしまいました。

若かりし頃の、音楽、ギター、ブルーズミュージックに情熱を燃やすクラプトンの姿には、とても感動させられる記述があるのですが、クリーム以降の彼については、セックス、ドラッグ、そして、30代を過ぎて、今からつい10年ほど前までは、アルコールとの中毒問題による悩みに明け暮れていたことが、切に伝わってくる内容でした。

私が欲していた、勉強すべき、音楽ビジネスのありかたについての記述は、ここ10年程に凝縮されていたことだけで、それ以前の記述については、本当に人間としては、人格を疑わざるを得ない、だらだらとした人生だったのかと、一ファンとして、がっくりときたところでした。。。。


しかしながら、マスメディアによって既に知らされている事実について、クラプトンの自らの言葉で書かれたことに過ぎず、驚くべきことではないのかもしれないのですが、この書籍の中でもクラプトンが告白しているとおり、自分の人生で、まともだといえるのは、最近の10年間だけ、というのは、確かにそうなのかもしれないと、頷いてしまいました。

記述は、事細かに、そのときの記憶が記録されていて、人間てここまで覚えていられるのかどうか、驚いたところでもあります。でも、実際に、自分がわずかながら体験した、音楽ビジネスの現場も、クラプトンが若かりし頃からあった事象と、それほど大差ないのかもしれないなあ、と、妙に楽観的になったり、その変わり映えのなさに、悲観的になったところもあるかしれませんね。。。。

その後、ミキシなどで、この自伝本の感想について、日本のファンのみなさんのコメントを読んだりもして、そこには、意外と辛辣なご意見もあったし、なんとなく、私が思ったこととそれほど相違がないことにもあらためて気づきました。みんなクールにこの本を読み、感想を述べていらっしゃるなあと。。。。


あとがきのクラプトンの記述に、

「現在の音楽業界について、わたしの子供のころとなんら変わっていない。5%が本物の音楽で、それ以外はまがいもの。。。。」
「今の大手、メジャーのレコード会社のどれ一つとして、10年後に生き残っている可能性はない。。。」

等の、発言に、今の自分のやっている音楽の仕事が、クラプトンの言うところの、本物の5%に、あるのかどうかを、これから自問自答しながら、10年後にも、さらに良質な音楽を皆様に送り届けられるように。。。。

そんなことを、切に願いながら。。。

この本を読み終えた次第です。。。。



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トラックバック一覧

1. クリーム  [ まい・ふぇいばりっと・あるばむ ]   July 08, 2008 12:58
4 NO.00164 クリームのベストアルバム『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ〜』(1998年) コーヒーを飲む時に欠かせても、クラプトンを語る時には欠かせないクリームです。 グループ名とは違い“甘くなくトッツキニクイ印象”が個人的にはあって、それは「愛しの....

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1. Posted by zak    June 16, 2008 06:05
自営業の17年目の僕ですが,時代と慣れと環境、自分の方向性とかいろいろな要素で変わる物です。変わらない物は何も無いんだなと思います。(素晴らしい音は永遠ですけどね。ビジネスにかんしてはですよ)
そこで自己管理、仕事と休暇、、<これってライフスタイルなんですね。決まり事はなくどれだけライフスタイルをハッキリと
表現できるかだと思います。

いま東京に来ています。涼しい日が続いてくれますように!!

2. Posted by 左大文字尭司    June 16, 2008 13:02
ご無沙汰しておりましたm(_ _)m ちょくちょく拝見しております。

大学の邦楽部で三味線を弾いていた18、19の頃、クラプトンの「アンプラグド」のアルバムを聴いて「これを三味線でやらねば!」と思ったのが三味線コード弾きのスタートでした。懐かしく思いながら拝見しました。
ミュージシャンとしてのクラプトンと退廃人としてのクラプトンの両面には、考えさせられる所がたくさんあります。良くあろうとするけれどできない、悪いのだけれども良い方向を求める矛盾みたいなものに、人間くささがあるのかもしれません。
音楽は現代人にとっては「ビジネス」の対象でもありますが、そこにはビジネスでは割り切れない「芸術」としての側面もあると思います。退廃から生まれる芸術もあるし、退廃によって評価を失う音楽もある・・。難しいところですね。

来月号の「邦楽ジャーナル」に私の記事が載るとのこと、また機会があればご覧くださいm(_ _)m
3. Posted by bluesman    June 17, 2008 00:57
5 >zakさん ご無沙汰しております。東京にいらしているのですね。ライフスタイルの確立ということについては、まだまだ、私にとっては、難しいです。これは、もちろん、時代の趨勢による環境の変化もあるでしょうが、それよりも、自己意識の確立というか、そのあたりが私にとっては永遠の課題のようです。クラプトンも、おそらく、50代過ぎてから、ようやっと掴んだのかもしれませんね。
4. Posted by bluesman    June 17, 2008 00:57
5 >左大文字さん
コメントありがとうございます。

退廃というキーワードは、芸術や音楽の世界では切っても切り離せないものですね。。
この分野は、人間の産業の中でも、最も人間らしく、そして、最も人間らしくない(生物としての)仕事ですから、とにかく、豊かな精神を維持していくことが、肝になるのでしょうが、それに乗っかっているだけでも、いいものが生まれない理屈もありそうですね。。。確かに、難しいところです。。。でも、われわれは、そんな仕事を選択したわけなので、この命題に目を背けることなく、努力していこうと思います。

邦楽ジャーナル、早速チェックしてみますね。


お二人とも、コメントありがとうございます!!

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本名・古田将幸(ふるた まさゆき)
1973年1月。千葉県鎌ヶ谷市くぬぎ山出身。
35歳。
ブルースハーピスト&ベーシスト。

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